左官業とは

左官とは?

左官とは、土やセメントモルタルなどの素材を塗ったり、砂壁や漆喰仕上げなどの最終的な表面仕上げを施す職人の事。

左官工事とは?

左官工事とは、壁や床の仕上げに、壁土、モルタル、しっくい、プラスター、繊維などを、壁や床に、コテで塗ったり、吹付けたり、貼り付けたりする専門性の高い工事です。
建物の保護と表面の意匠・装飾が主な目的とされていますが、日本の伝統的な工法のひとつです。
クロス貼りなどの乾式工法仕上げに対して、左官工事は湿式工法仕上げ、あるいはコテ塗りが主体のためコテ塗り仕上げとも呼ばれます。

左官仕上げの特徴

左官仕上げには様々な種類があります。ひとくちに「土壁塗り」といっても、塗る回数を変えることで、微妙な色合いを出すことができます。
「しっくい塗り」でも2色使いや、こてで模様をつけるだけで陰影の異なった趣を見せるなど、職人の技がアートに変容します。
最近では、自然素材への回帰志向や調湿機能の観点から、しっくい壁や珪藻土壁などが見直され、居間や寝室の壁や天井の仕上げに採用されることも多くなっています。
その他、基礎天端均しモルタル塗りといった、基礎のモルタル塗りや、サッシ廻りのモルタル詰め、玉砂利洗い出しなど、さらに、タイルや石工事の下地をつくるのも左官工事の役割です。